
抜け毛は自然に治ることはないため、放置しているとどんどん悪化してしまいます。抜け毛の原因を知り、早めに対処することが大切になるのです。また、抜け毛は深刻な病気のサインである可能性もあり、たかが抜け毛だと軽く見ていると取り返しのつかないことになることもあります。
そこで、抜け毛の主要な原因と対策についてご紹介しましょう。
ストレスが抜け毛の原因に!

髪の毛の成長に必要な栄養分は血液によって毛乳頭細胞に運ばれますが、ストレスは血管を収縮させて血液の循環を滞らせてしまうため、栄養分が運ばれなくなってしまいます。そうなると、髪の毛は正常に成長することができず、抜け落ちてしまうのです。
血液の循環を司るのは副交感神経と交感神経で、副交感神経が交感神経より優位に働いていると血管が拡張し血流の流れが良くなります。反対に、交感神経が副交感神経より優位になると、血管が萎収縮して血の巡りが悪くなります。
ストレスは、交感神経を優位にする作用があるのです。そのため、ストレスを発散させて副交感神経を優位にし、血液の流れを改善しなければなりません。
ストレスの発散法は、人によってそれぞれ異なりますが、ぬるめのお湯にゆったり浸かるのもリラックスしてストレス解消になります。緊張がほぐれるとともに、体が温まると血行も良くなるので、栄養分を毛乳頭細胞まで届けやすくなります。
定期的にストレスを発散し、心や体にため込まないようにしましょう。
間違った頭皮ケアが抜け毛を促す!

髪の毛の成長には頭皮環境が非常に重要となりますが、間違った頭皮ケアをしていると抜け毛を促すことになってしまいます。一番に考えられるのは、刺激の強いシャンプーを使っていることです。市販のシャンプーの多くには、石油系界面活性剤が使用されています。
洗浄力は高いものの、刺激が強く頭皮環境を悪化させ、フケが出たり頭皮に炎症を起こしたりする可能性があります。したがって、頭皮の事を考えてシャンプーを選ぶなら、頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーを選ぶのが良いでしょう。
ただし、せっかく良いシャンプーを使っても、洗い方が悪ければ頭皮環境を悪化させるので、丁寧に優しく洗うことが大切です。指の腹を使ってマッサージするように洗い、爪を立てるのは禁物です。さらに、シャンプーした後は、雑菌が繁殖しないようにすぐにドライヤーで乾かし、濡れたまま放置するのは避けましょう。
紫外線が毛乳頭細胞を傷つける!
紫外線は肌にダメージを与えることで知られていますが、髪にもダメージを与えます。紫外線を浴びた髪や頭皮は大量の活性酸素を作り出し、毛乳頭細胞を傷つけます。毛乳頭細胞が弱ると、その部分に生えている毛も弱ってしまい、抜けやすくなるのです。
紫外線から髪や頭皮を守るには、外出する時に帽子を被ったり、日傘をさしたりするという方法があります。また、スプレータイプの日焼け止めは髪にも塗布しやすいためおすすめです。さらに、抗酸化作用の高い食べ物やサプリメントを摂取するのも効果があります。
食生活の乱れも抜け毛に起因!
食生活の乱れは、必要な栄養分をしっかりと髪に供給できないため、抜け毛の原因になってしまいます。抜け毛だけでなく、切れ毛や細い髪の毛は、食生活が原因の場合が少なくありません。そのため、髪に必要な栄養分をしっかりと摂取することが大切です。
髪の毛の成長に必要な栄養素は、タンパク質、ミネラル、ビタミンがあげられます。
タンパク質は髪の毛の90%を占める成分であるため、低脂肪で高たんぱくの鶏のささ身や胸肉がおすすめです。ミネラルは細胞の再生力を高める成分で、牡蠣や青魚に多く含まれています。また、ビタミンは髪の成長に欠かせない成分ですが、特にビタミンEは血行を促進する作用があるため、抜け毛予防には必須の成分です。
中でも、アーモンドや大豆に多く含まれています。
喫煙や飲酒も悪影響!
喫煙は健康にも影響を与える悪習慣で、髪の健康にも悪い影響を与えます。タバコのニコチンは、血管を収縮させる作用があるため、必要な栄養分が髪に届かなくなってしまいます。そのため、抜け毛の原因となってしまうのです。
また、飲酒は、適量なら血行を促進させるため髪の成長の妨げにはなりません。しかし、アルコールを分解するにはミネラルが消耗されるため、お酒を飲みすぎると本来は髪の毛の成長に使われるはずだったミネラルが、酒の分解に使用されてしまいます。
髪の毛の成長に必要なミネラルを確保するには、1日に飲む量を制限すると良いでしょう。
睡眠不足が髪の毛の成長を妨げる!
睡眠不足は体に不調を引き起こしますが、髪の健康にも不調を引き起こしてしまいます。髪の毛の成長を促す成長ホルモンは、寝ている間に分泌されますが、ただ眠っているだけでなく、熟睡しているほうがより多く分泌されます。
眠り始めから3時間経った頃が最高の熟睡状態となり、成長ホルモンが多く分泌され、髪の毛の成長を促すのです。《詳細 - AGA 名古屋 - 名古屋中央クリニック》
睡眠不足が続くと成長ホルモンが分泌されず、髪の成長を妨げ、抜け毛を増やす原因となります。長時間眠るのではなく、質の高い睡眠を心掛けるようにしましょう。
ホルモンバランスの乱れに注意!
女性ホルモンのエストロゲンは髪の成長に欠かせない成分ですが、年齢とともに分泌される量は少なくなっていきます。また、生活習慣の乱れやストレスもホルモンバランスを崩し、一時的な脱毛が起きることもあります。ホルモンバランスを整えるのに特効薬はありませんが、生活習慣を正したり、食生活を見直したりするなど、ストレスを溜めない生活を送ることによって、徐々に改善していくでしょう。
特に、女性が気をつけるべき事柄です。
ヘアサイクルの乱れ!
男性型脱毛症は、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンが毛乳頭の男性ホルモンと結びつき、ヘアサイクルが乱れることによって起こります。髪の毛は成長期、退行期、休止期という3つのプロセスがりますが、ヘアサイクルが乱れると、成長期が短くなり十分に育ち切らない状態で抜け落ちてしまうのです。
男性型脱毛症を防ぐには、頭皮環境を良好に保ち、ストレスや生活習慣の乱れ、食生活の乱れを直し生活することが大切になります。しかし、一度発症してしまった男性型脱毛症は適切な治療を行わない限り改善しません。早めにクリニックや美容皮膚科で適切な治療を受けるのが賢明です。
ただ、病院で処方される男性型は成分が強く、中には副作用を引き起こすものもあります。飲む前にしっかりと医師に確認し、どんな症状が現れるのか事前に知っておくことが大切です。